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宮崎ソーラーウェイプロジェクト Miyazaki SolarWay Project

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プロジェクト概要 Outline

エネルギーの地産地消をめざす
地域の特性を生かしたメガソーラー

恵まれた日照環境のもと、さまざまな農産物を産出する「農の町」宮崎県都農町。海岸線の近くには、リニアモーターカーの実験線として使われていた長さ3.9kmの高架をメガソーラーに活用する「宮崎ソーラーウェイプロジェクト」が立ち上がりました。
2009年4月から動き出したプロジェクトは、翌年には都農第1発電所が完成し運転をスタート。2011年3月には第2発電所が竣工し、再エネ電力を供給することで、地域のエネルギー問題や環境問題の解決をめざしています。

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プロジェクト背景 Back
ground

遊休地の活用方法を模索するなか
将来のエネルギー問題にも直面

化石燃料の枯渇が懸念され、大規模災害などで将来のエネルギーに関する危機感はより強まっています。各自治体ではクリーンエネエルギーへの関心が高まるものの、有効な手段を打ち出せているところはまだまだ少ないのが現状です。
宮崎県と都農町が実験線の巨大な遊休地の活用方法を模索するなか、高架に太陽光パネルを設置して「エネルギーの地産地消」に活用するプロジェクトは、時代の潮流を先取りし、持続可能な社会をつくるために最適なプランだったのです。

03

エネウィルの提案 Proposal

つの産つの消の
エネルギーで
子どもたちが
住み続けたくなるつのに

宮崎ソーラーウェイを擁する都農町のエネルギー問題を解決するために、エネウィルは町と共同でMiraiつのエナジーを設立しました。宮崎ソーラーウェイの電力を地域に還元し、さらにクリーンエネルギーの付加価値を地域の特産品などに活用する仕組みづくりを提案。都農町の再エネ電力の普及を進めながら、地域の特性を生かした太陽光以外のあらたなエネルギー開発も進めています。
エネウィルもMiraiつのエナジーの一員となり、ゼロカーボンタウンをめざすまちづくりをサポートしていきます。

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成果と展望 Future Prospects

クリーンエネルギーの付加価値が
町に好循環をもたらす

宮崎ソーラーウェイの発電規模は合計1,050kW。これは一般家庭300世帯分の年間消費量に相当する規模の太陽光発電所です。Miraiつのエナジーでは豊富な電力を活用し、図書館や中学校など、公共施設を中心に再エネ電力への切り替えを実施。CO2削減につながった以外にも、クリーンエネルギーの付加価値は町のさまざまなところに還元され、好循環が生まれつつあります。
今後は都農町の主産業を支える農家や企業への働きかけを進め、「エネルギーの地産地消」実現を推進していきます。

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関係者インタビュー Interview

当時プロジェクトに携わった都農町長、プロジェクトの現場担当者、エネウィル社員に「宮崎ソーラーウェイプロジェクト」の背景や取り組み、都農町の未来についてインタビューしました。
インタビュームービーダイジェスト版やインタビュー記事で詳細をぜひご覧ください。

※肩書については取材当時(2022年11月)のものとなります。

インタビュー Interview 01

都農町 河野町長

Q1 都農町が「エネルギーの地産地消」に
着目した理由は?

未来の町と子どもたちのため、
ゼロカーボンが欠かせないからです。
農業を主産業とする都農町では、ハウスの空調などエネルギー需要が少なくありません。世界的にエネルギー需要が高まるなか、災害や紛争の影響も心配されます。そこで重要なのが、再エネ電力を軸としたエネルギーの地産地消です。
また、未来を担う子どもたちのことを考えると、地球温暖化などの環境問題は大きな課題です。子どもたちから、「毎年のように発生する気象災害について何とかしたい」という声が挙がり、2021年の「ゼロカーボンタウン宣言」につながりました。ゼロカーボンを実現するためにも、エネルギーの転換は欠かせないと考えます。

Q2 Miraiつのエナジーに託した思い、
伴走するエネウィルの強みは?

ともに考え、ともに動くことが、
町の大きな自信と決意になりました。
再エネ電力を自治体が導入しようとしても、ノウハウがありません。そんなときにエネウィルから声をかけていただき、ともに立ち上げたのがMiraiつのエナジーです。エネウィルはただコンサルティングで終わらないのが強みではないでしょうか。専門知識をもつ方々とパートナーになったことは、大きな自信と決意につながりました。都農町は過去に、口蹄疫の被害により大変な経験をしています。だからこそ「やってみなはれ」の精神で積極的に新しいことに挑み、支援してくださった方々に私たちの元気な姿をお見せしたい。そして、Miraiつのエナジーからクリーンなエネルギーをお届けして、ともに元気になっていきたいですね。

Q3 町長が描く都農町の未来と、
そこに寄せるエネウィルへの期待は?

エネルギーだけではなく、まちづくり
全体に寄り添っていただきたい。
私たちのさまざまな取り組みがモデルケースとなり、全国が元気になっていく仕組みをこれから具体的に思案していきます。たとえば、都農町の農産物や加工品を発信する「道の駅つの」は、町が復興し、発展していく姿を見せるシンボルであり、具体的な政策を実行する場でもあります。取り組みのなかでももっとも重要で、欠かせないのがエネルギーです。これからMiraiつのエナジーを活用してさまざまな可能性を見出していきたい。エネウィルにはさまざまな知見をいただきながら、エネルギー分野はもちろん、広くまちづくり全体にアドバイスいただけたらと思います。

インタビュー Interview 02

プロジェクト担当者
住民課 筒井係長

Q1 再エネ電力についての住民の方々の反応、
エネウィルのサポートは?

エネウィルと想いをともにし、
住民意識が少しずつ変化してきました。
都農町で「ゼロカーボンタウン宣言」を出したことにより、少しずつ住民の皆様の意識に変化が表れてきました。「エネルギーの地産地消」に前向きな農家も増加。私のもとにも、再エネ電力へ転換することがどんなメリットを生むのか、ゼロカーボンが本当に実現できるのかといった声が寄せられています。
電力取引価格が高騰するなど、エネルギー事情が変化してきた今、再エネ電力の理解に時間がかかるのは事実です。宮崎ソーラーウェイの太陽光をいかに活用するか、住民理解をどう進めていくかなどの課題を抱えるなか、エネウィルは都農町と想いをともにし、エネルギーのプロフェッショナルとして寄り添ってくれています。

Q2 Miraiつのエナジーの現状と
これからの構想は?

顧客を増やしながら、
エネルギーの拡大も進めていきます。
2022年3月にエネウィルと都農町で、再エネ電力の普及を図るMiraiつのエナジーを立ち上げ、まさに今、顧客を増やすべく奔走しているところです。軌道に乗るまでは一軒ずつ訪問し、再エネ電力のメリットを説明していきます。
また、エネルギーの地産地消を成し遂げるための策も検討しています。まだハウスの暖房などに、化石燃料由来のエネルギーを使っている農家がたくさんあるなか、原料の供給量や価格によって経営が揺さぶられてはいけません。
今後は再エネ電力を増やすために、「ソーラーシェアリング」といった営農と太陽光発電の共存も進める必要があると考えています。

Q3 Miraiつのエナジーを軸とした
地域活性への想いは?

持続可能なまちづくりを、
ともに形にしていきたいと思います。
都農町には豊かな自然が広がっていますが、それでも昨今のゲリラ豪雨など、地球温暖化は他人事ではありません。また林務を並行するなかで実感しているのが、地域の山が荒れてきていること。資材として木材を切り出しても、再造林が追いついていない。木材はバイオマスとしても使われるため、エネルギーの観点からも林業をしっかりとやっていく必要があります。
再エネ電力、地産地消ネルギーの先には、持続可能な社会があるべきです。これらを実現するためには、町だけでは限界がありますので、Miraiつのエナジー、そしてエネウィルとともに形にしていければと思います。

インタビュー Interview 03

株式会社エネウィル
地域創生部 宇高

Q1 エネルギーの地産地消に取り組む
都農町の印象は?

再エネ電力に対する
やる気とチャレンジ精神に満ちた町です。
Miraiつのエナジー立ち上げと運営にかかわるなかで、何よりも都農町の本気度とチャレンジ精神を感じています。エネルギーの転換期を迎えるなかで、再エネ電力・地産地消エネルギーへの切り替えを伝えていくのは簡単なことではありません。一歩ずつプロジェクトを進めることができたのは、町に息づく「やってみなはれ」の精神があったからだと思います。
都農町には豊かな自然や農産物といったポテンシャルがありましたが、どこの町にも誇れる強みや原石があるはずです。私たちはエネルギーを切り口として、地域の特徴にフォーカスしながら活性化のお手伝いができればと考えています。

Q2 エネウィルの地域創生や
Miraiつのエナジーの特徴は?

町と一緒に考え、一緒に行動する。
それを継続していく点です。
エネウィルはコンサルティングの会社ではありません。常に頭にあるのは、「ともに汗をかく」こと。自治体の抱える課題にエネルギーというソリューションで寄り添い、事業化し、それを継続していくことが、特徴であり強みでもあります。Miraiつのエナジーはそれを象徴する企業であり、いまは再エネ電力の提案を進めている状況です。エネルギーの転換期を迎えるなか、地域の皆様の本当のメリットを考えると、「持続性のある」サービスを構築しなければなりません。現在の再エネ電力の中心である太陽光も、設置場所には限界があります。あらたな再エネ電力を、地域の特性を見極めながら、地域の皆さまと探していくことも重要なミッションと考えています。

Q3 エネウィルとして
どのように都農町の未来に寄り添うか?

エネルギーの地産地消を実現し、
都農町を全国のモデルケースにしたい。
都農町はいま、さまざまな企業を誘致し、若い方々と一緒にあらたな取り組みを進めています。エネウィルはエネルギー会社なので、CO2削減やエネルギーの地産地消を推進していくのはもちろんですが、ほかの企業と同じ土俵に立っていることを意識し、新しい発想でサービスを考えていかなければいけません。
化石燃料の供給が不安定さを増すなか、再エネ電力を活用した持続可能なまちづくりの成功例が求められています。
全国の自治体のヒントになるべく、都農町が掲げる「ゼロカーボン」「エネルギーの地産地消」をぜひ実現したいと考えています。
SolarWay Project

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